大切にしていること

大切にしていること

休日自然がっこうでは、

自然体験

人との関わり

主体的な活動

の3つを活動の柱としています。


自然体験
すこやかな心と体の土台づくり


休日自然がっこうの活動場所は川や原っぱなどの素朴な自然の中。
遊具やおもちゃがない環境だからこそ、子どもたちは自ら遊びを生み出していきます。おもしろいことに、普段はおもちゃで遊んでいる子でも、自然の中では自発的に遊び始めるものです。

人間には視覚、聴覚、触覚などの五感に加え、位置感覚、運動感覚、全庭感覚など、自分自身の身体の状態を感じとり、操作するための感覚が備わっています。大切なのはひとつひとつの感覚が発達し、バランスよく機能すること。
身体の自由なコントロールを助けることに加え、ひいては人間関係や自尊心の土台にもなります。

こうした感覚を育む上で、子どもと自然との相性の良さは◎。例えばひみつ基地づくり。スコップで穴を掘る、柱を立てる、大きな枝を運ぶ、紐で結ぶ…複雑な身体の操作に子どもたちは自ずと挑戦するからです。

また、自力ではどうにもならない自然と付き合う経験を積むことで、危険に対する具体的手立てを学んだり、予想外のことや思い通りにならないことがあっても「大丈夫!」と思える自信が育まれます。

私たちは、子どもたちが自然の中で心と体を育て、「自分の人生を生きる」大人に成長していくことを支援します。

人との関わり
仲間づくりの根っこを育む


休日自然がっこうでは、大人が子どもの話を聞き、気持ちを受けとめ、寄り添うことを大切にしています。

気持ちに居場所があることで人は安心し、安心があってこそ、人は自分自身でいられ、豊かな体験やのびやかな育ちが生まれるからです。
一方で、子どもたち同士のケンカをすぐには制止しません(暴力的なものを除く)。トラブルも大切な育ちの機会と考えているからです。

悩みの多くは大人も子どもも人間関係にあります。人間関係において正解を見つけるのは大人でも難しいことです。
「こういう時はこうしなさい」とすぐに答えを示すのはその場を納めるためには有効かもしれません。しかし、本当に大切なのは自分の思いを相手に伝えたり、相手の気持ちを聞いたりすること、そして、双方の折り合いがつくところを
自分たちなりに探すことではないでしょうか。だから私たちは、子ども同士のケンカをまず見守ります。たとえ時間がかかっても、じっくりと、この貴重な学びの機会を活かしていきます。

体験から学んだ人との関わり方や自分の気持ちの扱い方は、大きくなっても、人間関係が複雑になっても、子どもたちを支え続けてくれるでしょう。

主体的な活動
自分の人生を生きる原体験


「やりたいことをやる」ことは自分の人生を生きることです。
ここでいう「やりたいことをやる」というのはわがままをしたり誰かに願いを叶えてもらうということではありません。子ども自身が自分の中にある思いに気づき、「やってみようかな」と一歩踏み出し挑戦してみる、ということです。

学校や塾など、一般的な教育の場では、基礎的な知識や技能を身につけるための指導が行われます。たしかに大切なことですが、与えられた目標を達成し続けることだけで、自分らしい人生を歩めるものでしょうか。
その子自身が、自分の中にある「やってみたい!」に気づくこと。つまり、自分の目標を自分で見つけ、取り組むことのできるチカラも同じくらい大切な能力ではないでしょうか。

本来、子どもは育つ力や育ちたい方向を自身の中に持っています。湧き出す好奇心はあらゆるものを遊びと探求の対象に変えていきます。たとえ工作でも探検でも石集めでも人間関係でも、自ら取り組み、試行錯誤をする経験を通して子どもたちは主体性を発現させてゆくのです。
でも、大人に余裕がなかったり、時間や効率を優先されたり、忙しい現代では子どもの主体性の実践は後回しにされる場面も多いのが実情です。
私たちのことは、主体性を育む学校と思っていただいて構いません。子どもたちの主体性が存分に発揮され、実践できるよう心を尽くして支援します。

ここでの経験は、人生を創造する原体験になります。仲間と共に過ごし、心身に刻んだ経験と学びが人生における様々な場面で「底力」となり人生の下支えとなりますように。